秋刀魚の生臭みを簡単な方法で消し「価格以上」に味わえる下ごしらえのポイントを紹介します!
秋刀魚といえば新鮮なものは、そのまま焼いても美味しいです。しかし、スーパーだとなかなか新鮮な魚は手に入らないですよね。
そこで!科学的に正しい下ごしらえすると秋刀魚は「新鮮以上に美味しく」なります。でも科学的にといっても簡単な方法です。
使うものは塩・レモン汁。
想像できませんよね?この二つの調味料を使うだけで、臭みのない秋刀魚の本来の旨味を味わえます。さらにグリルで美味しく焼ける五・七・五の法則も紹介しますので、じっくり読んでいただければ幸いです。
科学的に正しい秋刀魚の塩焼き手順
それでは早速始めますが、手順は下味をつけて拭いて焼くだけ。とっても簡単です!
食材 | 分量 |
---|---|
秋刀魚 | 1匹 |
塩 | 2g(小さじ⅓) |
レモン汁 | 小さじ1 |
下ごしらえをする
買ってきた秋刀魚をバットや大きめのお皿に並べて、全体にまんべんなく塩を振ります。
難しく考えなくてOK!秋刀魚の身に塩がついていれば大丈夫。細かい目安を言うと秋刀魚1匹に塩2g(小さじ⅓)です。
レモン汁でマリネする
次は秋刀魚1匹に対してレモン汁小さじ1をかけます。塩を溶かすように手で秋刀魚に優しくすりこみ冷蔵庫で15分以上マリネ。これで臭みが全くなくなっちゃうんです!
一晩おいても問題ないので、気軽に準備できますよ。
しっかり拭き取る
15分以上たったらマリネ液をペーパーなどでふき取ります。このマリネ液には臭みが出ているのでしっかりふき取ってください。
五七五の法則を使ってグリルで焼く
ガス屋さんから教えてもらった、魚を美味しく焼く五七五の法則の登場です!
①グリルの火をつけ最大火力で「5分予熱」
②秋刀魚を並べて「7分焼く」
③ひっくり返して「5分焼く」
これで焼いたら、ふっくら美味しい秋刀魚の焼き上がりです!タイマーをかけておくだけで、全く難しいテクニックなし!お店みたいな焼き上がりになりますよ。
科学的に秋刀魚の下ごしらえを解説します
魚の臭みの原因は「トリメチルアミン」という物質です。新鮮な魚には少ないですが、漁獲されてからだんだん臭みが増していきます。
このトリメチルアミンを排出、消臭できる調味料が塩とレモン汁なんです!
塩で臭みを出す
秋刀魚に塩を振っておくと浸透圧で水が出てきます。この水の中に臭みが含まれているんです。魚の臭みは皮に近い部分に多くあるので、塩を振って皮付近の水分を出すことは理にかなっています。
さらに余分な水分が抜けることで、秋刀魚の旨味が凝縮。新鮮な秋刀魚をそのまま焼くより美味しくなります!
レモン汁で臭みを中和
レモン汁の酸味がトリメチルアミン(アルカリ性)とくっつき臭みが中和(無臭化)されます。穀物酢でも同じ効果があります。刺身や寿司で酢締めされているのは美味しいだけではなく、意味があったんです。昔の人はすごいですね!
ほんのりレモンの香り
レモンの香りは生臭みをカバーしてくれます。今回しっかりマリネしていますが、焼いたあとはほとんど香りは残りません。少しだけレモンが香るので、これが美味しいんです…!
レモンが気になる場合は、すだちなど和風の柑橘系の汁を使ってみてください。
他の魚にも応用効きます
今回の塩・レモン汁でマリネは応用が効きます。鯖でもイワシでもエビでも魚介類にはなんでも使えます。お役に立てていただければ嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました!
追伸
秋刀魚を食べ終わった後の骨を、じっくりカリカリに焼くと美味しいです。僕は大好きです…!
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